序章

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一人の男が、内藤の尻を思い切り蹴った。 わっ、と奴が奇声を上げ、コンクリートの上に跪く。 (;´ω`)「いだっ、いだいおっ!!」 取り巻きの二人が、奴に交互に蹴りを見舞う。 鈍い音がこっちまで聞こえてくる。 ガシッ、ドカッ。 まるで漫画の効果音みたい。 奴はゴロゴロ転がって、まるでサッカーボールのよう。 地面はむき出しのコンクリだから、痛いだろうな。 ほら、もう他人事。 ξ゚⊿゚)ξ(だって、関係、ないもん――) もう見慣れた光景だから。 だから、特に何とも思わない。 結局こういうのはどこにでもある風景なのよ。 人間って弱いから、自分より弱い奴を見つけて甚振らないと不安なのよ。 彼らだってそう。 そうやって自分は最低辺じゃないって思いたいのね。 あれで優れてると思ってるんだから、馬鹿みたい。 ξ゚⊿゚)ξ「ねえ、もういいじゃん」 ( ・∀・)「――は?」 突然口から出たのは、まさかの制止を求めるものだった。 ξ゚⊿゚)ξ「つーかそいつキモイし、眼にいれたくないし、つーか暑いし、中戻ろ?」 自分で何を言ってるのか理解できていない。 何故今更になって私はこんなことを。 (,,゚Д゚)「……それもそうだな」 从 ゚∀从「んだんだ。アチーし戻るべ」
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