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リドは昔
ある深いキズを負っていた。
ちょうどこの森で起こったことだ。
熱い火に焼きただれ、人は初めてこの時"火"を見た。つい10年前のことである。
リドもこの時に、火によって背中に大きなキズを負っていた…
火が止まって、ロゼリアが駆け寄ってみると
そこには、当時のリドと同じ位の女の子と大きな剣があった。
リドはかばってケガしたみたいだ。
「思い出しちゃった…リド」
ロゼリアは、祠の外でポツリと悲しく呟いた。
「私も…行かなきゃ」
ロゼリアが意を決して中に入ろうとした時だった。
「ちょっとお待ちくださいませ!」
後ろから声が聞こえてきて、振り替えると…
「え?……あなたは…」
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