森の妖精

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小さな森にたたずむ小さな村"アルカ村"は、朝を向かえようとしていた。 チュンチュンと小鳥の鳴き声が響きわたる。 それは朝を向かえるにふさわしいことだった。 「……ん。朝か」 部屋中に響き渡る時計。 6時を指している。 大きな目覚まし時計の音で目が覚めたこの少年はリド。 明るくてげんきで、村中の人気者だ。 歳は16、背は175㎝。 体は鍛えているようだ。 「なんだろう…いい目覚めなのに、今日は嫌な予感がする。それに動物たちの動きがヘンなのも気になる。」 「変なのはアナタじゃないの?リド!」 「うわっ!いっいきなりなんだよ!ロゼリア」 威勢のいいこの少女はロゼリア。 勝ち気で強めの少女で、村では"怒ると怖い"とまで言われるくらいだ。 見た目は可愛いものの、性格からして男の子と付き合うなど、ありえないだろう。 そんな、リドとロゼリアは幼馴染みである。
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