森の妖精

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「なにって…あんた、今日は森の奥の祠に行くって言ってたじゃない。なのに、約束の時間になっても待ち合わせの場所に来ないし。」 「わりぃわりぃ、今、準備するからさ」 「わかったわ。」 ロゼリアは2階のリドの部屋を後にした。 そしてリドはさっさと着替えて、1階にいる母のファルと父のデンへ向かった。 1階では、凄くいい匂いがただよっていた。 「あらあら、リド。おはよう。あなたの好きなチキンのソテーがあるわよ。ロゼリアちゃんさっき出て行ったから早く食べていきなさい」 「あぁ、そうする。早く行かないとロゼリアが怖いからな。」 「おい、リド。今日は2人で王都ロワイヤルへ行く。帰ったら留守番頼むぞ」 デンは少々気難しいので、言い方があれだが、リドに剣を教えていて、相当の剣の使い手でもある。 「わかった。じゃあオレ行ってくるから」 「行ってらっしゃい。」 ファルが玄関で優しく見送った。
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