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夢見が悪かったせいか、朝からとても気分が落ち込む。
やっぱり、これも全てあの時耳にした噂話のせいだろうか。
私は再び深いため息をつき、以前渡り廊下で偶然聞いてしまった女子生徒達の会話を思い出した。
“あの二人付き合ってるらしいよ”
その話に出てきた紺野麻衣という人物。
岡田君と同じバスケ部で、マネージャー。
人の彼氏が目を向けてしまう程の美貌の持ち主で、男子の間で騒がれているという人。
実際に間近で見たことはないけど……岡田君と噂になるくらいだから、よっぽど魅力的な人なのだろう。
しかも、マネージャーでクラスがもし同じだとしたら、岡田君と付き合っている可能性も十分あり得る。
いくら女の子に興味がなくても、一緒にいる時間が多ければ好きになるかもしれないだろうし……。
益々気分が落ち込み始めてきた私は、少しでも気を紛らせようと洗面所へ向かった。
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