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◇◇◇
「……はあ~」
暖かい日差しが降り注ぐ屋上で、私は自分で作ったお弁当を広げながら盛大に溜息を吐いた。
「だから、人の前で溜息吐くなよ」
その隣では、私の作った玉子焼きを頬張りながら、ゆう君は呆れた眼差しを向けてくる。
「だって寂しいんだもん。海斗さんも俊君も居なくなって。もう、直ぐには会えなくなっちゃったし」
同居生活を終えた日から、ずっとこんな調子の私。
その内、立ち直っていくんだろうなと思うけど、暫くはこの空虚な気持ちを引きずり続けるかもしれない。
それくらい、私にとってあの二人の存在は大きかったから。
すると、今度はゆう君が深い溜息を吐き、手に持っていた箸を置いた。
「……まあ、俺としては、ようやく安心出来るってとこなんだけどな」
そして、ぽつりとそう呟いた途端、私の肩に手を伸ばし、そのまま自分の方へと引き寄せる。
「あいつらには至らないかもしれないけど、お前の側にはずっと俺がいる。俺が、いつまでもお前を守るから」
そして、真っ直ぐな眼差しで、ゆう君は私の目を見つめてきて。
その力強くて逞しい言葉が、落ち込んでいる私の心にじんわりと染み込んでくる。
「そうだね。私達はこれからも、ずっと一緒なんだよね」
そう思えると、段々と元気が出てきて、私は自然と笑みが溢れた。
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