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しばらく悩んでいると、里美が諦めて動く。
「悩んでも、トイレはこれしかないんだから諦めたわ」
里美は、そう言い残しトイレに入って行った。
「まぁ、確かに・・・」
里美の言葉に、春も諦めて里美が出てくと春もトイレを済ませ部屋に戻る。
部屋に戻ると、佐助の姿はなかった。
「あれ、佐助さん居ないね」
「忙しくしてるんじゃないの?」
春は、そういうと渡された着物に着替える。
里美は、春が着替えを済ませるまで座って天上を眺める。
天上は、綺麗な木目しか見えない。
ボーッと、していると着替えを終えた春が里美を見て首を傾げた。
「何してるの?」
「いやぁ、なんかさっ・・・」
里美が口を開いた瞬間、里美の真横にクナイが突き刺さった。
二人は、一瞬だけ固まるとすぐさま部屋を出る。
廊下を走りながら、春が里美に尋ねた。
「ちょっと! 着替えを覗かれてんの知ってるなら、早く言ってよね!」
「知らなかったよ! なんか、居る気がするって思っただけだし!」
二人が走りながら話している間も、クナイは二人目掛けて飛んで来る。
何個目かの角を曲がると、騒ぎに気づいた佐助がクナイを構えていた。
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