母さん。

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ああ、俺が消えたらあの人の負担が大きくなるんだろうか。 そうだとしたら俺は居なくなる訳には行かない。 あの人だけに辛い思いをさせるのは嫌だ。 しかしあの人にとって俺が重荷になっているのなら、俺は喜んで居なくなることが出来るだろうか。 俺がいた記憶、存在。 周りの人々から俺の存在が忘れられるのと今の状況が続くのと、どちらが辛いだろうか。 四階の一番奥の部屋。 きっとあの人はここにいる。 コンコン。 ぎぃ。 「母さん?入るよ」
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