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ピーポー、ピーポー……
「焦ったぜ…」
俺の友人Aが言う。
こいつは悪気はないんだろうが無茶な事ばかりする。
それを止めるのはいつも俺。
友人BはいつもAを止めることはない。
俺は偽善者ぶって、常識人のフリしてAを止めるが、ただ俺は巻き込まれるのがイヤなだけかも知れない。
今回も危うく警察に連れて行かれる所だった。
現場にAやBの保護者が迎えに来る。
俺たちは昔から近所に住んでいてまあ、腐れ縁って所だろうか。
あいつらの親が同じ車に乗ってやってきた。
ワゴン車だが俺が乗る場所はない。
友人Aは自らの母親に文句を言うも、一人分席が足りないのならば当然俺が弾かれることになる。
「悪ぃな、K」
「いや、元々お前んちの車だろ?きにすんな、俺は用事済ませてから帰るし」
俺は当たり前になったその言葉を紡ぐ。
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