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街中に響くのは、子供達の歓声。
大きな噴水がある広場の前で、薄い金髪に青い瞳の、上は空色のTシャツ、下はベージュの半ズボンといった、およそ年頃の青年が着用するものではない服装でいるクーリッシュ=フロスティー=レインブルは、そんな格好で子供達の輪に交じって戯れていた。
広場からは、先刻から。
「きゃあ」
やら、
「オニがきたぁ」
などの声援が上がっている。
子供達を追い駆けて遊ぶ遊戯をしているらしいが、クーリッシュは一向に追いついていないようだった。
走りながら息が上がっている彼に、子供の一人が楽しそうに声をかける。
「リッシュお兄ちゃんおそーい」
「……うぅ、全然追いつけないっす」
立ち止まり、肩で息をしながらクーリッシュが嘆くと、周囲に子供がたくさん集まってきた。
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