第二章・―再会―

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 ジャスティスに走り寄り、追いつくクーリッシュとブルーローズだったが、それでも足早にならなければ横に並んですらいられない。  それもその筈で、長身のジャスティスは足も長いのに対して、横について歩いているクーリッシュ達はさほどでもないせいで、どうしても歩幅に差が出て足早に歩く形になってしまうのだ。 「は、早いっすよ、ジャスティスさん」  歩きながらやっとの事でそう言うクーリッシュに、ジャスティスはそちらを一瞥しただけだったが、やがて無言のまま歩幅を縮める。 「……」  それで気まずそうにジャスティスの顔を見上げるが無反応で、見たところかなり不機嫌になってしまっている。 「ぶ、ブレディさん。どこにいるっすかね」  そんな風に不機嫌さを少しでもほぐそうと、頑張って発言するクーリッシュだったが、すぐに致命的なまでに取り上げる話題を間違えた事に気付き、次の瞬間には殺意のこもった瞳で睨まれる。
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