197人が本棚に入れています
本棚に追加
ピンポーン
呼鈴が万事屋に響いた。
「はいはーい。
………って土方さんと沖田さん!?」
呼鈴を鳴らしたのは真選組の土方と沖田だった。
「旦那ァー居ますかィ?」
「ちょ、勝手に入らないで下さいよっ!!」
二人はヅカヅカと万事屋の中に入って行った。
「ゲッ!!サドにマヨ!!」
神楽は本当に嫌そうな顔をしていたが、沖田は完全に無視をした。
「旦那居ないんですかィ?
……って誰だコイツ。」
沖田は部屋の隅に居る子供に目を向けた。
「野郎の隠し子か?」
土方は子供に視線を移すと真剣を持っている事に気が付いた。
「違いますよ。
家に居たんです。」
新八は誤解を解いた。
「餓鬼、名前は。」
沖田は子供の少し先にしゃがみ込んだ。
「………鬼。
村の奴等にいつもそう呼ばれてた。」
「………。」
万事屋は静寂に包まれた。
最初のコメントを投稿しよう!