幼き鬼

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ピンポーン 呼鈴が万事屋に響いた。 「はいはーい。 ………って土方さんと沖田さん!?」 呼鈴を鳴らしたのは真選組の土方と沖田だった。 「旦那ァー居ますかィ?」 「ちょ、勝手に入らないで下さいよっ!!」 二人はヅカヅカと万事屋の中に入って行った。 「ゲッ!!サドにマヨ!!」 神楽は本当に嫌そうな顔をしていたが、沖田は完全に無視をした。 「旦那居ないんですかィ? ……って誰だコイツ。」 沖田は部屋の隅に居る子供に目を向けた。 「野郎の隠し子か?」 土方は子供に視線を移すと真剣を持っている事に気が付いた。 「違いますよ。 家に居たんです。」 新八は誤解を解いた。 「餓鬼、名前は。」 沖田は子供の少し先にしゃがみ込んだ。 「………鬼。 村の奴等にいつもそう呼ばれてた。」 「………。」 万事屋は静寂に包まれた。
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