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会合
ハルユキとヒメは混乱していた。
互いに会話だけだったので確かに両者ともダメージを受けなかったのでドローになるのは分かる。
だがタイマーを弄ることはまず不可能なのだ。
それをあのバーストリンカーは可能にしていた。
謎が謎を呼んでいた。
二人して混乱していると机のはしに手が置かれたのに気付きハルユキが顔を向けるとそこには少しウェーブが掛かった短く切り揃えられた黒髪、整った端整な顔立ち、適度に着崩された本校指定の制服ではない学生服、服の上からでも分かるぐらいに細いながらにして鍛えられた体。
所謂イケメンがそこに立っていた。
「案内してくれてありがとう、助かったよ(ニコッ)」
「い、いえ!」
男は後ろにいた女子学生に微笑みながら礼を言うと女子学生は顔を赤らめてそそくさとその場から離れた。
「お待たせ、有田春雪くんに黒雪姫女史」
突然名前を呼ばれて驚いてたハルユキだったが先程のこともあるので勇気を振り絞って質問した。
ハルユキ
「あの、貴方は?」
ハンター
「スカーハンター、と名乗れば分かるかな?」
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