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スカーハンター
確かに男はそう名乗った。
さっきの対戦は他のバーストリンカーの観戦が無かったのでスカーハンターの名を名乗ってここに現れることが出来るのは本人しかいない。
ヒメ
「見ない顔だな。何年生だ?」
ハンター
「そりゃ知らないはずだよな。だって今日転校してきたばかりなんだから。あ、ちなみにハルユキ君と同じクラスだからよろしく」
そう言って男は笑顔を浮かべながら手を差し出してきた。
ハルユキ
「は、はぁ。よろしく……」
ハルユキが握手をしようとするのをヒメが制した。
ハルユキ
「センパイ?どうしたんです?」
ヒメ
「私たちの事は知っているようだが私たちは君の事は何一つ知らんのでな。そんな相手に相手と気安く握手を交わさせるほど、私は人間が出来ていないんでな」
ハルユキはその時初めて思い出した。
自分達が知っているのはスカーハンターというバーストリンカーがいる、という事実だけ。
本当にこの男がスカーハンターであるかと言う保証は無いし更に名前すら自分達は知らないではないかと言うことだった。
ハンター
「それもそうか。失礼、名乗らせる前にはまず名乗るのが礼儀だもんな」
男はコホン、と軽く咳払いをすると爽やかな笑みを浮かべた。
狩人
「俺は一年の神田狩人。デュエルアバター名はスカーハンター。カラータイプはシルバーとブラックだ」
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