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ある日、一組の男女が道を歩いていた。
女性の方は黒い長髪の美しい少女だった。
それに対し少年な方は背は低くボールのように肥えており、いかにもいじめられっこという雰囲気を漂わせていた少年だった。
少し話を戻そう。
少年少女は一緒に歩いていた、と言ったら語弊があるかもしれない。なぜなら
その二人に向かって一台の車が突っ込んでいるからだ。
少女・少年
『「バースト・リンク!」』
少年と少女が同時に叫ぶと辺り一帯の世界が青みがかると少年の体から一匹のピンク色をした子豚が現れた。
バーストリンク
先程説明した加速世界のアプリケーション『ブレインバースト』を起動させるための必要な掛け声だ。
それを叫ぶことでブレインバーストが起動し思考だけが1000倍速の速さを誇ることが出来るのだ。
ブレインバースト所持者、つまりプレイヤーはバーストリンカーと呼ばれている。
つまり少年少女の二人はバーストリンカーである。
少年少女はブレインバーストを起動させて今の状況を判断しようとさせていた。
しかし
少年少女
『「!?」』
加速世界は思考を通常の世界の1000倍速、つまり人が動くのは動くがごく僅かに少しずつだけだが今、二人はありえない物をみている。
1000速の速さの中を堂々と動いている物陰を見たのだ。
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