4.《狩猟》

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狩場に移動したクラーテは、アイテムポーチから地図を取り出した。 地図を見ると、ベースキャンプを表すマークとエリア別に1から8までの数字が書かれている。 (え~っと、今さっき、ベースキャンプを出た所だから、このエリアは【エリア1】だね。) 【エリア1】 雪山の梺だというのに草が芽吹き、その側には大きな湖が広がっている。 このようなエリアには草食種の【ポポ】や【ガウシカ】などが生息しているのだが、クラーテ前には、ターゲットの【ギアノス】が待ち構えていた。 数は3匹。 『グァー!グァー!』 クラーテの存在に気付いたギアノス達が、縄張りを主張する様に、威嚇していた。そして、クラーテを囲むように陣形を作りながら迫ってきた。しかし、クラーテは怯むことなく真ん中のギアノス目指し走り出す。 ギアノスとの距離が近付き、チャンスとばかりに真ん中のギアノスがクラーテ目掛けて飛びかかってきた。 しかしその攻撃は、クラーテに届かない。 それどころか、ギアノスは自分の意図していない方向に吹き飛んでいた。 真ん中のギアノスは地面に叩きつけられ絶命した。 一体何が起きたかというと答えは、とてもシンプルだ。 ギアノスが飛びかかった瞬間にクラーテが大剣を抜刀し、相手の攻撃を利用してダメージを上乗せした一撃を与えたのだった。 『先ずは1匹!…次!』 クラーテは大剣を納めると残されたギアノスを狩るために狙いを定めるようとしていた、だが仲間が狩られるまでの一部始終を見た、2匹のギアノスは、即座に逃げ出していた。 (おかしい。) クラーテは直感的に感じていた。 いくらか狡猾なギアノスとはいえ、仲間が倒されたのだから怒って襲ってきても不思議は無い。それが攻撃の素振りも見せぬまま即座に撤退を選択した。この行動には、ドスギアノスが関係あるのだろうか? 『村長に、気をつけろって言われてたから遭遇しないようにって思ってたけど…やっぱり、ドスギアノスを狩らないで依頼完了する訳にはいかないかもな…』クラーテは、ドスギアノスの気配を感じながら、今回の狩りについて考えていた。
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