1.《白雪》

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いつまでも白い雪が降り続ける、とある村の入口。 巨大な剣を背負った、外見10代後半の青年が一人、佇んでいた。 その様子に気付いた、アイル―といわれている獣人族が入口付近の岩場から声をかけた。 『ニャニャ、ポッケ村にようこそニャ。あまり見ニャい顔だけど、ポッケ村は、初めてニャ?』 青年は、白い毛並みのアイル―の問いに、微笑みながら応えた 『うん、そうだよ。僕の名前は、【クラーテ・ベラト】って言うんだ、よろしくね。ところで村長さんに会いたいんだけど、どこに行けば、いいか教えてくれないかい?』 『よろしくニャ、クラーテ。村長ニャら、村の奥に建ってる【ギルド支部】の近くで、いつも焚き火してるのニャ。』 『そうかい、ありがとう。』 アイル―は笑顔でクラーテに言った。 『ポッケ村は寒いけど、とっても素敵な村ニャ。きっと、クラーテもポッケ村を大好きになるニャ』 クラーテも笑顔で応えた 『うん、僕もそんな気がするよ。』 クラーテは、アイル―と言葉を交わした後に、ゆっくりだが確実に、ポッケ村に足を踏み出した。
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