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朝になって、クラーテは、ポッケ村の【ギルド支部】に向かっていた。
【ギルド支部】に入ると、赤と白の布地で構成されている服を着た、長く尖った耳が特徴の若い竜人族の女性が立っていた。
そして、クラーテと目が合うと
『あら、あなたが【ユクモ村】から来た【村付きのハンター】さんね。私は、この【ギルド支部】のギルドマスターよ。よろしくね。』
『クラーテ・ベラトです。よろしくお願いします。』
などと軽く挨拶を交わした後
ギルドマスターは、近くに女性三人が並んでいる、カウンターを指差しながら
『移動の手続きは、あそこのカウンターに居る、ピンク色の服を着た娘にやってもらってね』と、クラーテにカウンターに行くよう促したのだった。
クラーテは、『わかりました。』と短く応えると、カウンターに向かい、ピンク色の服を着た娘に話しかけた。
『こんにちわ。移動の手続きをしたいんだけど、いいかな?』
クラーテに話しかけられた娘は、『は~い。ハンターズギルド・ポッケ村出張所にようこそ!それじゃあこの用紙に記入してね。それと、本人確認の為に【紹介状】を見せてくれる?あぁー!後、ユクモ村の【ギルドカード】も預かるわ。』
そう言うと娘は、用紙とペンを、クラーテに差し出したのだった。
用紙には、上から【名前、年齢、性別、得意な武器】を記入する記入欄が書かれていた。
【名前】
【クラーテ・ベラト】
【年齢】
【18】
【性別】
【男】
【得意な武器】
【大剣】
クラーテは、記入を終えると【紹介状】と、ユクモ村の【ギルドカード】を上に重ねて、娘に手渡したのだった。
『これでいいかな?』
『は~い、確かにお預かりしました。【コレ】がポッケ村の【ギルドカード】よ。【一段階め】だから、紙で作られてるけど、君ならすぐに、グレードアップできるわよ。』
『ありがとう。』
手渡された【ギルドカード】を受けとると、クラーテは【ギルド支部】をあとにして、村長の所に向かったのだった。
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