3.《依頼》

2/3

4人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
朝になって、クラーテは、ポッケ村の【ギルド支部】に向かっていた。 【ギルド支部】に入ると、赤と白の布地で構成されている服を着た、長く尖った耳が特徴の若い竜人族の女性が立っていた。 そして、クラーテと目が合うと 『あら、あなたが【ユクモ村】から来た【村付きのハンター】さんね。私は、この【ギルド支部】のギルドマスターよ。よろしくね。』 『クラーテ・ベラトです。よろしくお願いします。』 などと軽く挨拶を交わした後 ギルドマスターは、近くに女性三人が並んでいる、カウンターを指差しながら 『移動の手続きは、あそこのカウンターに居る、ピンク色の服を着た娘にやってもらってね』と、クラーテにカウンターに行くよう促したのだった。 クラーテは、『わかりました。』と短く応えると、カウンターに向かい、ピンク色の服を着た娘に話しかけた。 『こんにちわ。移動の手続きをしたいんだけど、いいかな?』 クラーテに話しかけられた娘は、『は~い。ハンターズギルド・ポッケ村出張所にようこそ!それじゃあこの用紙に記入してね。それと、本人確認の為に【紹介状】を見せてくれる?あぁー!後、ユクモ村の【ギルドカード】も預かるわ。』 そう言うと娘は、用紙とペンを、クラーテに差し出したのだった。 用紙には、上から【名前、年齢、性別、得意な武器】を記入する記入欄が書かれていた。 【名前】 【クラーテ・ベラト】 【年齢】 【18】 【性別】 【男】 【得意な武器】 【大剣】 クラーテは、記入を終えると【紹介状】と、ユクモ村の【ギルドカード】を上に重ねて、娘に手渡したのだった。 『これでいいかな?』 『は~い、確かにお預かりしました。【コレ】がポッケ村の【ギルドカード】よ。【一段階め】だから、紙で作られてるけど、君ならすぐに、グレードアップできるわよ。』 『ありがとう。』 手渡された【ギルドカード】を受けとると、クラーテは【ギルド支部】をあとにして、村長の所に向かったのだった。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加