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う~ん、マジでこいつだけはわからないな。
「ちょっと、あれは何?」
理沙が指差す方向を見つめると、迷宮の入り口から少し離れたところに、木で作られた建物が見えた。
それは、不器用な人間が、無理くり打ち立てた、掘っ立て小屋のようだった。
入り口に書いてある文字。
墨で殴り書きされた下手くそな日本語。
「……ウサギ小屋?」
理沙が呟いた瞬間に、迷宮の入り口から、何者かがやって来る足音が聞こえてきたのだった。
ズルズルと何かを引きずる音と共に……。
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