5598人が本棚に入れています
本棚に追加
/1232ページ
努力ね。似合わないやつから、似合わない台詞を聞くもんだな!
『似合わないとはなんなのじゃ!』
ま、九尾は置いておいて。
久遠は俺たちにこう宣告したのだった。
「では、俺からの提案は一つだ。選べ」
「選ぶって何をよ!」
やはり、理沙は怒っている。
そりゃ、そうだよな。
こんな悔しいことを、理沙が許せるわけがない。
その姿に苦笑。
……俺一人じゃもしかしたら、この絶望的な力の差に、とっくのとうにサジを投げていたかもしれない。
だが、今、俺はさっきまで、久遠にビビっていた自分が、少しだけ奮い立つのを感じていた。
久遠の力に、俺の力は届かない。
今はな!
最初のコメントを投稿しよう!