第1章 セツナ

2/4
前へ
/75ページ
次へ
疲れた………… 現場の仕事にはなれてきたはずなのにちょっと現場がかわったり新しいことをしたらその分倍は疲れる。 今日も新しい現場にいき、8時間ほどの労働。 いまにも倒れそうなほど体力を使い、フラフラの状態で家にたどり着く。 やっと終わった……。 時間はまだ9時。 普段は遊びにでもいく時間だが今日はそんな気力もない。 ただ… 腹は減る。 というよりはなにも食べてないからこんなにもフラフラなんだろう。 あーあ…こういうとき彼女がいれば作ってくれたりするのかな…… そう思いながらさすがに今日は作れないので最寄りのコンビニへ。 「いらっしゃいませー!」 ほかの店員よりすこしだけ元気な声が響いてきた。 元気だな… 普段なら気にもしないが今日は疲れているせいか少し気になったのでレジのほうへ顔を向ける。 自分と同い歳か、少し上か、といった感じの女性がにこやかな笑顔で接客していた。 隣でぼそぼそとやっている男性とは大違いだ。 毎日接客ばっかで大変だろうに… えらいな……。 自分が働いているからか、前よりは働いている人の気持ちがわかる。ような気がする…… それに、あの子ちょっとかわいいな…。
/75ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加