第1章 セツナ

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一目惚れなんて絶対にないとおもってたんだけどな… まさかこの歳になってするとは… それでも、ドキドキする自分の気持ちが楽しくてそして嬉しかった。 しんどいだけだった仕事と生活の中で、ほんの一瞬でも安らげる場所を見つけたから。 もっとも、それがコンビニなんてことは誰にもいえないけどな。 買うものを適当にもってレジへいく。 「いらっしゃいませ!」 笑顔と、元気な声。 「ありがとうございました!」 交わす会話はなく、 触れ合う時間はほんの一瞬。 それでも、いまはこれだけでよかった。 コンマ数秒程度の触れ合い。 心地好い昂揚感。 それだけでよかった…
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