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あのあと村を出た俺達は行く宛もなくただ歩いていた。
「ミィは疲れてないか?」
「ん…、まだ…だいじょう…ぶ」
「そっか」
俺はミリアのことをミィと呼ぶことにした。
ミィは俺のことをパパと呼ぶ。本当の親をお父さんと呼んでいたからだそうだ。
クゥー
ん?
音のした方を見ると、
「っ…///」
顔を真っ赤にしたミィがいた。
大変だミィが腹を空かしている。
俺はミィを素早く抱っこし、顔をうずくまらせてダッシュした。
きっとまた後ろは抉れているんだろうな。
今度どうにかしよ。
おっ街的なのがある。徐々にスピードを落とす。
この止まりかたなら前方が吹き飛ぶ心配もない。
街に入ろうとすると、
「ラプソーン国へはどの様な御用で?」
門番?が話しかけてきた。
「あれだよ、あれ。娘に飯を食わせるため」
「へ?」
門番は一瞬ポカンとして
「ああ、その娘ですか?では、入国を許可します」
「ありがと」
俺は門番に礼を言うと中に入って行った。
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