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街に入ると猫耳が生えた人やら髪がカラフルな人やらがいっぱいいた。
ああ、俺異世界に来たんだなって感じる。
袖を引っ張られて見てみるとミィが瞳を潤ませて見ていた。
「そうだった。早く飯を食わないとな。人が多いから手を繋ごうな」
俺がそう言って右手を出すとミィは恐る恐るといった感じで手を重ねてきた。
「さあ、行こう」
そうして俺達は歩き出した。
致命的な問題に気付かぬまま。
数分歩くと飲食店が多く並ぶ通りに着いた。
そこで俺は見つけてしまった。
俺の大好物であるラーメンを専門にしている店ラーメン屋を。
「ミィはここでいいか?」
「パ…パが…好きな…とこ…なら」
よしっ!
そして俺達はラーメン屋に踏み込んだ。
ガラッ
イラッシャッセー
ナンメイサマデ?
フタリデス
デハ、アチラノカウンターセキヘ
メニューを見る。
「ミィはなにがいい?俺は醤油で」
「ミィ…は…竜骨」
竜骨っ!?なにそれ、竜の骨?
ま、いっか。
スミマセーン
ヘイッ?
エーット、ショウユヒトツト、リュウコツヒトツ
カシコマリー
数分後―――
ヘイッ、オマタセシヤシタ
おおっ、旨そうだ
「いただきます」
「い…ただ…きます」
ズズッ
ズズズッ
ズズッ
ズズッ
「ミィそれ旨い?」
「うん…、いる…?」
「じゃあお言葉に甘えて」
ズズッ
ズズズッ
うん………、これ豚骨だわ。
なんか期待したぶん、ねぇ?
いやおいしんだよ。おいしいんだけどっていう。
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