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椎名も信二も悪魔が自らの体に入っていたわけではないので、記憶を消されずにすんだ。
椎名は最後の涼の思いを知ることができたため、精神的にも回復し何事もなく学校の業務に復帰することができた。
信二は涼をいじめていたグループの唯一の生き残りとしてその罪を背負って生きていくことになった。この記憶は決して忘れてはいけないことだ。しかし、もう悪夢を見ることはないだろう。
よくも悪くも今回の事件が解決した。
人間の心に宿る小さな闇が伝染していき、一つの大きな闇になる。その闇は悪魔へと姿を変え、人間に苦しみを与える。その苦しみはさらに伝染していく。
人間界にはたくさんの悪魔がいる。姿が見えないだけでどの人間にも憑りつく可能性がある。常に悪魔の誘惑に負けない強い心を持って生きるしか逃れる方法はない。しかし、悪魔はそれでも人間の体を乗っ取ろうとする。
悪魔は悪魔をひきよせる。あることが理由でゆみやの学校には悪夢が集まってきてしまう。
そしてまた、新しい闇が生まれようとしていた…。
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