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音「じゃあ翔またね!」
翔「おぅ!またサッカー、付き合ってくれな。」
音「勿論!」
翔「~♪~♪」
俺の名前は来栖翔!早乙女学園のSクラス、そして…
つい最近デビューしたばっかの「ST☆RISH」のメンバーだったりする。
今は同じ歳でありサッカー仲間の音也と例のごとくサッカーをしてたところだ。
「お、いたいた!翔。」
翔「日向先生?」
日「お前の事探してたんだよ。」
この人は俺のクラスの担任の日向龍也先生。
ちなみに俺の憧れの「ケンカの王子様」だったりする。
翔「俺を?」
日「あぁ、お前に番組出演のオファーが来ててな。」
翔「え?マジ?!俺に?」
日「あぁ。」
翔「うわ…やった!何の番組?」
番組出演のオファー…それだけでもデビューした喜びを再実感して…
飛び跳ねたくなるくらい嬉しい。
日「あぁ、これだ…主に色々な動物を特集する番組でな…お前ら6人の中でも一番お前がぴったりなんだと。」
翔「へぇ…それは嬉しいぜ。」
日「で、その番組に出演するにあたって専用の衣装があるんだが…」
翔「専用の衣装?」
日「これだ。」
翔「…うわ、重っ?!」
手渡されたダンボールは予想より遥かに重くて、危うく落としそうになった。
翔「どんな衣装だよ………何だ、これ…」
箱を開けてみると中には信じ難いものが…
日「くまさん着ぐるみセット…だそうだ。」
翔「くま、さん?着ぐるみ?…これが衣装?」
日「あぁ。」
翔「…………。」
日「メンバー1、小柄で身軽なお前にぴったりだそうだ。」
翔「…………。」
浮いてた気分がどんどん急降下していく。
日「試しに一回着てみろよ、じゃあ健闘を祈る!」
翔「健闘を祈るって…無理に決まってるだろおぉぉ!!」
―――――――――――…
翔「…はぁ…」
最早動く気力すら無くなった。
翔「よりによって着ぐるみって何だよ…くまさんって…」
しかも選ばれた理由が小柄とか…惨めすぎる…
翔「でもせっかく来たオファーだしな…仕事、だし…とりあえず着てみるか。」
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