17.

10/25
前へ
/640ページ
次へ
その音にハッ…となった理紫は口唇を離すと、 「全く、このコは…」 と苦笑して海月を下に降ろし、おでこに自分のおでこをくっつけた。 優しく甘い視線が絡み合って、海月は理紫の事が欲しくてたまらなくなる。 私…、おかしいのかも知れない。 昨日初めて、しかも今朝も身体を繋げたのに、まだ自分が理紫のモノだという確証が欲しい。 身体全体が理紫を好きだと叫んでいる。 もう離れるなんて出来ない…! 海月が切なさに涙を零しながら、また自分から口付けようとすると、 「ストップ…!」 と、理紫が海月の口唇に人差し指を立てた。
/640ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14874人が本棚に入れています
本棚に追加