17.

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ここまで言っても抱き締めてくれないの? それとも、女の自分の方からこんなことを言って呆れてる? 理紫が何も言わずに、出しっぱなしになっていたシャワーをキュッと止めた。 海月はビクッ…と身体を震わせる。 止まりかけた涙がまた溢れて、視界が霞んできた。 水音が途絶えて、しんとした沈黙が怖い。 「…何か、言って」 海月は痛む喉を抑えて、懸命に声を出す。 すると、理紫が深い息を1つ吐くと、壁に手をついて、雫が滴る髪を鬱陶し気にかきあげた。 「…しない方がキツいって何ンで分からない?」
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