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そんな事、言えるわけない…。 「海月の事おかしくしてるの、桐谷の事だけじゃないだろ?」 海月はふるふると首を振る。 「…そういう態度とらせてるの、きっと俺だよね?」 海月が首を振る速度を速めて理紫に胸に縋りつくと、理紫もしっかりと海月を受け止める。 「…俺に今、抱かれたら海月は落ち着くの?」 理紫の折れた言い方に海月が顔を上げると、理紫が海月の鼻を摘んで微笑った。 「こら、色々聞いてんだから、何か言え」 理紫が優しくて、涙がぶわぁ…っと溢れてくる。 「わた…しは、さっき言った…も」 「あー…、はいはい」 理紫は海月を抱き締め直して、よしよしと髪を撫でる。
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