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海月の顔にそれが出ていたのか、
「…駄目だな、アイツは」と杉浦がチッ…と舌打ちをした。
「駄目だっ…て何がだよ」
阿部がすぐに聞いてくるが、
「…《嘘つき子リス》は何を嘘ついたんだよ」
逆に切り返されると阿部はグッ…と息を詰まらせる。
黙ってしまった阿部に杉浦はしょうがないなぁ、と真理を見ると、真理は真理でテーブルに突っ伏してしまっていた。
「真理さん?」
真理は片手を上げて、シッシッとする様に手を払う。
それを見て菜花が、
「私が説明するわ」と笑った。
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