14874人が本棚に入れています
本棚に追加
/640ページ
「どうしたもこうしたも…、俺知ってるもん」
なっ…、何を?
聞くのが怖い…。
海月はドキドキする心臓を必死で押さえた。
「…サトと海月ちゃんが特別教室でキスしてたの、俺見たから」
頬を膨らませた阿部に言われて、海月の身体が固まる。
…その日阿部は、どこにも見当たらない理紫を探して最後に特別教室に行ったという。
引き戸の窓から覗くと、教室には西陽が差していて理紫が見えた。
「サト…!」
見つけて、引き戸に手を掛けるともう1人、誰かいる事に気付く。
女の子…?
最初のコメントを投稿しよう!