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「俺、海月ちゃんが俺達の前から居なくなったの、サトと何かあったからだって思ってんだ…」
「阿部くん…」
「だから、海月ちゃんとサトが仲直りしてくれれば、また6人で楽しくやれるかも…って」
阿部がズズッ…と鼻をすする。
「何、お前泣いてんの?」
すかさず、杉浦が突っ込む。
「だって、俺のせいだったんだろ?。サトが原因じゃなきゃ、俺かスギじゃん。…そしたら俺じゃん!」
よく分からない三段論法に、海月は焦って否定する。
「阿部くん!それは違うっ!」
「違くないよ。サトだって、いっつもいっつも、いっつーも忙しいって、てっ…つ!」
「お前、いい加減にしろ」
阿部の後頭部を、後ろからガツンと杉浦が殴った。
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