14875人が本棚に入れています
本棚に追加
/640ページ
「…理紫は何んて?」
海月が震える声で聞くと、
「今回はきっと契約してくれるって、俺達は信じてる…」
杉浦はハッキリとそう言った。
来週末ということは、約1ヶ月……。
海月の頭の中で、最近いつも考えていた言葉が浮かぶ。
これだったのかも知れない。
理紫が私と別れる理由…。
その時がきたら、どうやって別れてあげられるのかずっと考えてた。
でも、理紫の夢の為なら手を離してあげない訳にはいかない。
海月の心に何かがストン…と落ちた。
「…私、今度の日曜日に理紫と初めて2人で出掛けるから」
きっと最初で最後の…。
「だから、きっとその時に話してくれるつもりなのかも知れない」
最初のコメントを投稿しよう!