19.

28/34

14875人が本棚に入れています
本棚に追加
/640ページ
菜花は更に声を潜める。 「それに、海月は何も知らないから、ここぞとばかりに予防線張っても無駄だと思うよ?」 ギクッとする杉浦に、 「…結局は決めるのは、徳井だからさ」 菜花がフフっと笑って、空になった中ジョッキを差し出す。 「…ねぇさん、それはおかわりって事ですかね?」 杉浦はそれを受け取ると呆れた様に言った。 「次は〈大〉でねっ!」 にこやかに笑うと、まだ隣の席で伏せている真理を揺さぶる。 「あーもうっ…!いつの間にかこんなに飲んじゃって!」
/640ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14875人が本棚に入れています
本棚に追加