19.

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その後、久し振りに杉浦と阿部に会えたのに、何となく盛り上がらず早い時間にお開きとなった。 いつの間にか、皆が気付かないうちに酔い潰れていた真理は、同じ方向の菜花が送って行く事となり、 しょんぼりしたままの阿部は、 「よぉ~く言い聞かせて、次に会う時までには躾ておくから」 と、杉浦に連れ去られた。 1人、家に着いた海月はキッチンでミネラルウォーターをコップに注ぎ、コクリと一口飲む。 家に、帰ろうかな…。 何んとなく、そう思った。 理紫から逃げる為に始めた1人暮らし…。 もう、理紫には知られている上に、理紫が居なくなってしまったら必要なんかなくなる。 けれど、海月は浮かんだ考えに、ぷるぷると首を振った。 駄目、そんな都合のいい事なんて出来ない。 でも、さっちゃんに会いたいな。 しばらく会っていないから…。 ぷにぷにのほっぺを思い出して、海月は微笑んだ。 携帯を取り出して時間を見ると、10時になろうとしている。
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