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「…やっぱり海月、何かあったんだろ?」
理紫が海月の背中を宥めるように撫でた。
涙が止まらない海月は、ただ、ただ首を振る。
まだ泣いちゃダメなのに…っ!
もう、本当に自分がおかしくなっているのが分かった。
自分で自分をコントロールする事が出来ない…。
「ほら、海月…。落ちついて」
こんな事で、大事な理紫との時間が過ぎていってしまうのは悲しすぎるのに、楽しく過ごしたいのに。
残された時は限られているから…。
そう思ったら、思わず海月の口から言葉が溢れてしまっていた。
「だっ…て、だって!後6日しか、ないの…にっ!」
ハッ…となって、理紫の肩で口を塞ぐがもう遅い…!
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