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理紫が海月の背中をポンポンと叩いた。 「夕べもちょっと変だったもんな。ゆっくりでいいから、話してみな?何でも聞くからさ…」 理紫の優しい声に促されて、海月は甘えてしまいたくなる、思っている事の全てをぶつけてしまいたくなる。 きっとそれは、理紫を困らせると分かっているけれど…。 「離れたく…な…い」 海月はギュッ…としがみつく力を強くする。 「…うん」 理紫も両手で包み込む様に抱き返してくれた。 涙腺が壊れてしまったかのように、涙が次々に零れて止まらなくなる…。 それと共に、涙と一緒に海月がずっと溜めてきた苦しさや悲しさといったものが、堰を切って一気に溢れだしてきた。 もう無理。 我慢が出来ない…。 「別れ、たくな…っ」 駄目だと知っていても、言ってはいけない言葉が口をつく。
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