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私を守るって…、傷つけたくないって…。
その時、海月の頭の中で何かが弾けた。
理紫がまた《彼女》を作り出したのはいつの事だった?
海月が嫌がらせを受けている事と、菜花から中学の時に何があったか聞かされた後ではなかった?
しかも、理紫はあの1ヶ月、後で海月の為とは分かったけれど話もしてくれなかった…。
まさか、それと同じ。
でも、それじゃあ…。
「…その子達の、気持ちは?」
「そんなのどうでもいい」
「その子達も、私みたいに嫌な事されたんじゃ…」
「対象がそっちへ向かうなら、それこそ願ったりだったよ」
理紫が、海月のおでこに口唇を落とす。
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