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理紫がゆったりと苦笑いする。
「嘘…でしょう?」
行かないなんて言うなんて、思ってもみなかった…。
「嘘じゃないし、もう前から決めてた事だから」
理紫はそう言うと、両手で海月の頬を挟み込む様にして軽くパチンと叩いた。
思わず目を瞑(つぶ)ってしまう。
「だから、この話はもうおしまいっ」
そして、茫然とする海月に、釘を刺す様に言った。
「もう2度とこの話は聞かないからね?」
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