21.

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似合うか似合わないかは分からないけれど…。 「…本当なんでしょうか?」 本当にサッカー選手より教師になりたいと思っているのだろうか? 「…んな訳ないでしょ」 「えっ…?」 海月が顔を上げると、桐谷がニコッ…と笑う。 「みぃちゃん、サトがどんなに凄い奴か分かってる?」 それから桐谷は、理紫のその《凄さ》をずっと話し続けた。 「サトと一緒にやった事のある奴は、皆一様に『気持ち良かった』って言うんだよ。思った所に的確なパスが来るから」 「あの時のサトの《楔のパス》、みぃちゃんも見てたでしょ?あれはピッチ全体を見る事が出来ていなければ、絶対に出す事なんて出来ない」 「あの試合でハーフからドリで、残りを全抜きして決めたのは、本当に背筋が震えたよ」 思い出す…。理紫がフィールドを駆ける姿。 生き生きとして、どんな状況下でも楽しそうで…。
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