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海月は、両手を熱くなった頬に持っていく。
もう、恥ずかしい…!勘弁して欲しい。
でも…、今の話を聞いていて、海月にはどうしても気になる事があったから、思い切って俯いた顔を上げると桐谷の方を見た。
「聞いても、いいですか?」
「…ん?」
「…理紫はやっぱりサッカーをする為に、今の大学に行った訳ではないんですよね?」
阿部には『そんなわけないじゃん』と、当たり前の様に言われたけれど…。
桐谷は海月の事をじっ…と見つめると、口元に手を当てる。
「それって…、サトが言ったの?」
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