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「落ちついて、みぃちゃん…。冷めちゃうよ」
どうぞ…、と桐谷が海月にコーヒーを勧める。
「折角、みぃちゃんの為に僕専用のいい豆使ったんだから、飲んでみて?」
でも、とても、そんな気にはならなくて、海月は首を振った。
桐谷が浅く息を吐く。
「みぃちゃん、知ってる?」
「……。」
「プロサッカー選手って、チームに入る事が出来ても殆どが2~3年で解雇になるんだよね」
海月はハッ…となり、桐谷を見た。
「サトはね、欲しいのは教師じゃなくても、安定した職業だって言ったんだよ。どういう意味か、分かる?」
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