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「これからマスターが車で送って行ってくれるって言うから、一緒に乗せてもらおうよ?」
それを聞いて、海月は顔の前で両手を振る。
「そんな事…、迷惑だから駄目だよ!」
「どうして迷惑なの?折角久し振りに会ったんだし、ちょっと話したいんだけど~」
うりうりと肘でつつかれ、海月が困って桐谷を見ると、
「僕は全然迷惑じゃないよ?逆に女の子を1人帰す方が心配だな」
そう言ってニッコリと笑いかけられた。
「でも…」
「でも、じゃないよ」
唯奈がそう言うと腕を絡めてくる。
「決まり、決まりっ!さぁ、行こっ」
言いながら、唯奈が分からない様に桐谷をチラリと見て、ウインクをした事に海月は気付かない。
それを見て、桐谷も顔の前で手を縦に立てた。
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