21.

21/37

14874人が本棚に入れています
本棚に追加
/640ページ
「これからマスターが車で送って行ってくれるって言うから、一緒に乗せてもらおうよ?」 それを聞いて、海月は顔の前で両手を振る。 「そんな事…、迷惑だから駄目だよ!」 「どうして迷惑なの?折角久し振りに会ったんだし、ちょっと話したいんだけど~」 うりうりと肘でつつかれ、海月が困って桐谷を見ると、 「僕は全然迷惑じゃないよ?逆に女の子を1人帰す方が心配だな」 そう言ってニッコリと笑いかけられた。 「でも…」 「でも、じゃないよ」 唯奈がそう言うと腕を絡めてくる。 「決まり、決まりっ!さぁ、行こっ」 言いながら、唯奈が分からない様に桐谷をチラリと見て、ウインクをした事に海月は気付かない。 それを見て、桐谷も顔の前で手を縦に立てた。
/640ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14874人が本棚に入れています
本棚に追加