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「…大丈夫です」
反射的に答えたが、段々目の前が暗くなってチカチカしてくる。
「大丈夫そうには見えないけどね」
そう言うと、海月の身体を支えて、
「…少しウチで休んでいきなさい?」
決して命令口調ではなく、けれども抗えない優しい声で桐谷に言われて、海月は頷いた。
通されたお店の中はヒンヤリとして気持ちが良い。
桐谷は海月をカウンター席に座らせると、冷たい水を持ってきてくれた。
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