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どうしたのかと思って、運転席を見ると、桐谷が室内ミラー越しに海月を見ている。
「ねぇ、みぃちゃん。今日、サトと約束してた?」
時計を見ると、まだ10時を過ぎた所だ。
「アルバイトが終わったら、来てくれるって言ってましたけど、でも時間的にまだ…」
まさか…?
「あれ…、違う?」
桐谷が指差す方を見ると、腕組みをしながら壁に凭れ、こちらをじっと見据えて、睨む理紫の姿があった。
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