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「すみませんっ!私、行きます…っ!」
バタン…ッ!
桐谷の返事も待たず、海月は車から飛び降りる。
どうしよう…。
怒っているのは一目で明らかで。
「ごめんなさい…っ!」
「……。」
駆け寄ると、理紫は海月の事を上から見下ろす様に一瞥した。
「ずっ、随分待った?」
その瞳に動揺して、海月は見当違いな事を言ってしまう。
「…待った、じゃねーよ」
理紫はそう言うと、そのまま海月の後ろに視線を移す。
「…で、どっち?」
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