22.

7/33
前へ
/640ページ
次へ
「周りったって、そんなの、知ってるヤツが沢山いる訳じゃない…」 理紫が瞳に怒りを宿したまま笑うと、 「…少なくとも、俺は知ってるし、」と、桐谷が切り返した。 「じゃあ、お前の友達は?…みぃちゃん本人は?」 名前を言われて、海月の肩がピクッ…と震える。 理紫は海月が原因だと言われても、否定する事はなかった…。 と言う事は、桐谷が言った事は全て事実という事? 「…本当、なの?」 声を震わせて、やっと振り絞る様に問えば、 「海月の事だけじゃない」 と、半分肯定する言葉が帰ってくる。
/640ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14874人が本棚に入れています
本棚に追加