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「…だって、今しかチャンスは無いかも知れないんでしょう?」 けれど、理紫のその瞳に怯む事なく、今しか言えないかも知れないと、海月は訴える。 「少しでも私に原因があるなら、一緒に居られるわけない…!」 「だから…、今しか、これしかチャンスがないなんて、海月には分かんないだろ?」 「…じゃあ、この先、本当にまたチャンスは来るの?相手は今、理紫の事が欲しいんじゃないの?」 だから、まだ大学に入って1年も経っていない理紫に声を掛けてきたのではないだろうか…? 桐谷は理紫にないのは、チームとしての実績だと言っていた。 皆の話を聞いても、今のチームで実績が出せるとは思えないし、本当にプロになるには今しかない気がする…。 「…理紫は本当に行くつもりはないの?」
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