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そんな筈はない。
行きたくない訳は絶対にない!
疑う事のない瞳で海月が見つめると、理紫が仕方がないな…という顔をする。
そして、
「…俺は手に入るんなら、全部欲しいと思ってる」
そう言うと、「ただ、優先順位があるけど…」と付け足した。
「優先…順位?」
「それは、何んにだってあるだろ?」
何を言っているんだろう。
夢を叶える事よりも、どんな大切な事があるというのか…。
「チャンスは今しかないかも知れないのに、それ以上に何があるのっ…!」
理紫が海月のその言葉を聞いて、「何言ってんの…」と、喉の奥を転がす様に笑う。
「…海月、さっきから自分で言ってんじゃん」
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