22.

26/33
前へ
/640ページ
次へ
え…っ? 次から次へと、思いもよらない理紫の言葉に、思考能力がついていかない。 けれど理解していくと共に、ジワジワと胸の奥が熱くなってきて…。 「それが出来ないんなら、今の話は無し…っつ!」 ドン…ッ! 理紫が言い終わらない内に、海月が勢い良く抱き付き、2人して床に倒れ込む。 「……痛っ…て」 半身を起こしたまま、海月を支えて、理紫は頭に手をやった。 その首へ、海月はほっそりとした腕を回す。 「…どうしたの、海月?」 『やっぱり怖くなった?』と、理紫が苦笑いして問えば、海月はふるふると首を振る。
/640ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14874人が本棚に入れています
本棚に追加